Arsaのブログ

~ リネ2ライフを徒然なるままに綴る日記 ~

1. 始まりの分子

世界が虚無の闇に包まれていた頃、そこにはまだ、ひとかけらの生命すら存在せず、ただいくつかの種類の分子が漂うだけの世界であった。


数えようもないほどの時を経る中で、ある時、何の前触れもなくそれは起きた。炭素と酸素、そして幾ばくかのリンを含んだ名も無き分子のバルキーな部分が、小さな金属を含む分子の末端を捉え、両者は強く結びつき、新たな分子が誕生したのだ。


それは、「数百の部品からなるアンティークの懐中時計を、一本のねじに至るまでバラバラに分解し、それら部品の全てを一つの箱に入れて、5回箱を振ったら元通りの時計に偶然組み上がっていた」---そんな確率でしか起こり得ない出来事であった。


新たに誕生したこの分子 ~~言うなれば『始まりの分子』~~は、周囲のあらゆる分子と結合、分解を繰り返し、やがてその中に『意思』を宿すまでに成長した。


この ひと欠片の『意思』こそが、神のルーツとなるのである。



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